旅行中にSIMカードをなくした。海外に住んでいて、家族や母国に電話をかけたい。端末が壊れてSIMを読み取らない。理由が何であれ、携帯回線がなくても、インターネットにつながれば電話はかけられます。

方法は大きく2つあります。スマホに標準で入っているWi‑Fi Calling(Wi‑Fi通話)と、専用のVoIPアプリです。どちらも携帯ネットワークではなく、インターネット経由で通話を届けます。

SIMなしで通話する際の選択肢

旅行者や海外在住の人、端末が一時的に使えない人にとって、頼りになるのは安定したWi‑Fiです。

  • Wi‑Fi Calling:最近のスマートフォンのほとんどに標準で入っている機能です。いつもの電話番号のまま、Wi‑Fi経由で発着信できます。ホテルのように、Wi‑Fiは強いのに携帯の電波が弱い場所で役に立ちます。

  • VoIPアプリ:CallSky(当社の製品)のような通話アプリは、インターネット(VoIP技術)を使って世界中の固定電話や携帯電話につなぎます。WhatsAppなどは、同じアプリの利用者どうしの通話に使えます。国際通話を安く済ませたいときに特に効果があります。

どちらを選ぶかの流れは、次のフローチャートのとおりです。

Wi‑FiまたはVoIPアプリを使ってSIMなしで通話する方法を説明するフローチャート

結局は、端末に何ができるかと、誰に電話したいかで決まります。

Wi‑Fi CallingとVoIPアプリの比較

機能 端末内蔵のWi‑Fi Calling VoIPアプリ(例:CallSky)
電話番号 現在の携帯番号を利用します。 新しい番号を取得するか、番号なしで発信できます。
最適な用途 国内で携帯電波が弱い場合の通話。 国際通話を安価に行いたい場合や一時的に端末を使う場合。
セットアップ 端末の設定でトグルをオンにするだけ。 アプリをダウンロードしてアカウントを作成する必要があります。
費用 通常は携帯プランに含まれます(国内通話の場合)。 従量課金かサブスクリプション。国際通話は非常に低コストです。
発信者番号表示 通常の電話番号が表示されます。 別の番号や「不明」と表示されることがあります。

どちらも使える方法ですが、向いている場面が違います。Wi‑Fi Callingは国内で便利で、VoIPアプリは国際通話の柔軟さと安さで勝ります。

方法1:端末のWi‑Fi Callingを使う

『No SIM』と表示されたSIMトレイの横で、発信アイコンをタップするスマートフォンの写真

携帯回線が使えないときにいちばん手軽なのは、スマホに最初から入っているWi‑Fi Calling(Wi‑Fi通話)です。ほとんどのiPhoneとAndroid端末で使え、通話を基地局ではなくWi‑Fiネットワーク経由で流します。

ホテルで電波が弱いときや、端末が携帯ネットワークにつながらないときに重宝します。オンにしておけば、Wi‑Fiに接続したときに通話が自動でWi‑Fiに切り替わります。いつもの電話番号がそのまま使えるので、相手にはいつもどおりの発信者番号が表示され、折り返しもできます。追加のアプリやアカウントはいりません。

Wi‑Fi Callingをオンにする

設定は1分もかかりません。

  • iPhone:「設定 > 電話 > Wi‑Fi Calling」でオンにします。
  • Android:機種によって違いますが、たいていは「設定 > ネットワークとインターネット > 通話とSMS」などのメニューにあります。

国内にいて、Wi‑Fiは強いのに携帯の電波が弱いなら、Wi‑Fi Callingで足ります。ほかのソフトを入れる必要もありません。

ただし、海外旅行者には大きな欠点があります。海外へかける通話はキャリア経由で処理されるので、高い国際料金を請求されることがあります。

方法2:国際通話にはVoIPアプリを使う

手描き風のスマホ画面にWi‑Fi通話が有効になっているイラスト、通話アイコンや波、Androidロボットの絵

Wi‑Fi Callingで足りないとき、特に国際通話では、VoIPアプリのほうが向いています。VoIPは音声をデジタルデータに変えてインターネットで送る技術で、従来の電話網をまったく通りません。

スマートフォン、タブレット、パソコンから、世界のほとんどの固定電話や携帯電話に発信できます。必要なのはインターネット接続だけなので、旅行者や海外在住の人、端末が壊れた人には心強い手段です。

旅行者や海外在住者にVoIPが向いている理由

  • 料金が安い。CallSkyのようなVoIPアプリなら、携帯キャリアよりはるかに安く国際通話ができます。多くの場合、1分あたり数セント程度です。
  • どの電話番号にもかけられる。WhatsApp同士のようなアプリ間通話と違い、ムンバイの携帯にもロンドンの固定電話にも直接かけられます。相手が同じアプリを使っている必要はありません。
  • 端末を選ばない。アカウントにログインすれば、ノートパソコンやタブレット、借りたスマホからでも通話できるので、いざというときに助かります。

インターネットにつながってさえいれば、ほぼ世界中どこへでも手頃な料金でかけられます。サービスによっては仮想電話番号を借りられるので、友人や家族、取引先が国際通話料を気にせずこちらに電話できます。

国際通話ならどちらがよいか

SIMなしで国際通話をするなら、VoIPアプリのほうがはっきり有利です。端末のWi‑Fi Callingは国内では便利ですが、海外への通話にはキャリアの高い国際料金がかかることが多いのに対し、VoIPはもともと安い国際通話のために作られています。

たとえばスペインに住んでいて、米国の銀行のフリーダイヤル(1‑800)に電話する必要があるとします。WhatsAppでは対応できないことが多く、携帯のローミングでは高くつきます。VoIPサービスのCallSky(当社の製品です)なら、アプリを開いて米国の番号をダイヤルすれば、Wi‑Fi経由でつながります。かかるのはわずかな分単位の料金です。

この従量課金の仕組みは、旅行者に向いています。

  • 使った分だけ払う。アカウントにクレジットをチャージして、必要なときに使います。月額契約や隠れた料金はありません。
  • クレジットに有効期限がない。多くのプリペイドと違い、残高はいつでも使えます。
  • どこへでもかけられる。180か国以上の固定電話や携帯電話につながります。

注意:緊急通報には向きません

低料金で通話や送金ができるように世界中の場所と接続するスマホを示す世界地図のイラスト

インターネット経由の通話には、知っておくべき大きな制約があります。緊急通報です。

米国の911やヨーロッパの112などの緊急番号にかけると、通報システムは携帯ネットワークを使って発信者の正確な位置を割り出します。命に関わる仕組みですが、Wi‑Fi CallingやVoIPアプリを使ったインターネット通話では、この精密な位置情報を送れないことが多いのです。

Wi‑Fiだと位置情報の精度が落ちる理由

携帯電話は近くの基地局と常に通信しているので、緊急サービスは比較的正確に位置をつかめます。インターネット通話ではIPアドレスしか伝わらないことがあり、市のレベルまでしか分からない場合もあります。住所や建物を特定できなければ、救助が遅れるおそれがあります。

緊急時はWi‑Fi CallingやVoIPアプリに頼らず、できるかぎり携帯回線が使える電話で通報してください。そのほうが救急隊はすぐに場所を特定できます。

SIMなしで通話する際のよくある質問

SIMがなくても電話を受けられますか?

はい。Wi‑Fi Callingをオンにしていれば、Wi‑Fiにつながっている間はいつもの番号で着信し、かけてきた相手には違いが分かりません。VoIPアプリでも着信できます。

固定電話や携帯電話にもかけられますか?

はい、どちらの方法でもかけられます。Wi‑Fi Callingは通常の電話アプリと同じように動きます。専用のVoIPアプリは、FaceTimeやWhatsAppのようなアプリ間通話と違って、世界中の固定電話や携帯電話につなげるように作られています。

インターネット通話のデータ使用量はどれくらいですか?

思ったより少なく、一般的な音声通話で1分あたり約0.5MB〜1MBです。1時間話しても30〜60MB程度で、動画のストリーミングと比べればごくわずかなので、遅い公衆Wi‑Fiでも十分使えます。


CallSkyは当社の製品です。有効期限のない従量課金クレジットで180か国以上に発信でき、サブスクリプションは不要です。