Skypeは2025年5月にサービスを終了し、格安の国際通話に頼っていた何百万もの人が別のアプリを探すことになりました。Androidから海外の固定電話や携帯電話、会社の番号に発信したい人向けに、乗り換え先の候補を比べます。

WhatsAppやTelegramなどのメッセージアプリは外しました。相手も同じアプリを使っていないと通話できないからです。取り上げるのは公衆電話網(PSTN)につながるアプリで、相手がスマートフォンでも机の上の古い電話でも、どの国のどの番号にもダイヤルできます。

Android向けの国際通話アプリ7つを、公開されている料金、機能、利用条件で比べました。当社はCallSkyの運営元で、通話品質の比較テストは行っていません。

料金早見表:人気の通話先

よく電話がかけられる5か国への1分あたりの料金です。すべてUSドル表記のプリペイド料金です。

アプリ イギリス(携帯) インド フィリピン ナイジェリア メキシコ
CallSky $0.04 $0.09 $0.39 $0.44 $0.04

CallSkyの料金は時点の通常のプリペイド料金です。ほかのアプリの料金は、かける番号や発信する国によって変わることが多いため、チャージする前に各アプリで実際の番号の料金を確認してください。

どの通話先でも最安、というアプリはありません。Google Voiceが使えるのはアメリカ在住のユーザーだけです。それ以外は、どこに電話するかで答えが変わります。

Android向け通話アプリの選び方

国際通話アプリを選ぶときは、次の点を確認してください。

  • PSTNにつながるか。実際の電話番号に発信できるかどうかが、メッセージアプリと通話アプリのいちばん大きな違いです。
  • プリペイド型かサブスクリプション型か。毎日同じ国に電話するならサブスクリプションが合理的ですが、それ以外の人にはプリペイド型のほうが安くつきます。電話しない週があっても、お金は減りません。
  • 通話品質とルーティング。キャリア1社だけを使うアプリもあれば、予備のプロバイダーを持つアプリもあります。差がはっきり出るのは、通信インフラが不安定な国に電話するときです。
  • クレジットの有効期限。30〜90日間使わないと残高が失効するアプリもあれば、失効しないアプリもあります。利用規約で確認してください。
  • Androidでの使い勝手。Androidを前提に作られたアプリばかりではありません。iOSからの移植で、ダイヤラーが重い、通知が来ない、バッテリー管理に問題がある、といったアプリもあります。

Android向け国際通話アプリ おすすめ7選

1

Google Voice

向いている人:アメリカ在住で、とにかく安くかけたい方

Google Voiceではアメリカの電話番号を無料で取得でき、国際通話料金も安めです。GmailやGoogleカレンダーなどと連携するので、Googleのサービスを毎日使っている人には便利です。

ただし、セットアップ時にアメリカの電話番号を紐づける必要があるため、アメリカ国外にいる人やアメリカの番号を持っていない人は使えません。ボイスメールの文字起こしとスパムフィルタリングは最初から付いていて、WiFi経由の通話品質も安定しています。

メリット

  • 国際通話料金が安め
  • アメリカの番号が無料で付与される
  • Google Workspaceとの深い連携
  • ボイスメールの文字起こし機能を搭載

デメリット

  • アメリカ在住のユーザーのみ利用可能
  • 緊急通報(911)に非対応
  • ビジネス版は月額$10/ユーザーから

▶ Google Play

2

CallSky

向いている人:元Skypeユーザー、海外の家族に電話する方、ビジネスチーム

CallSkyは当社の製品で、比較はその前提でお読みください。2026年3月にAndroid版をリリースし、iOSアプリとWebアプリに加わりました。180か国以上の固定電話や携帯電話にプリペイドクレジットで発信でき、サブスクリプションも月額料金もかかりません。クレジットに有効期限はないので、数か月電話しなくても残高は消えません。

通話ごとに、その通話先で最も安く品質の高いキャリアを自動で選んで接続し、最初のプロバイダーで通話が切れた場合(アフリカや東南アジアの一部ルートで起こることがあります)は、もう1社に自動で切り替えます。競合アプリの多くはキャリア1社だけに頼っているので、そのネットワークに問題が起きると代わりの経路がなく、通話は失敗します。

ビジネスチーム向けには、クレジットの共有プール、認証済み発信者番号、エクスポートできる通話履歴を備えた管理画面があります。Androidアプリ、iOSアプリ、Webアプリで同じアカウントが使えるので、メンバーはどの端末からでも発信できます。

メリット

  • クレジットの有効期限なし
  • Android、iOS、Webで同じアカウントを利用可能
  • ビジネス機能:クレジット共有、認証済み発信者番号、通話分析
  • 暗号化通話

デメリット

  • Android版は新しい(2026年3月リリース)ため、Play Storeのレビュー数がまだ少ない
  • すべてのルートで最安というわけではない

▶ Google Play callsky.io

3

Rebtel

向いている人:特定の1か国に頻繁に電話し、分単価を最小にしたい方

Rebtelは2006年から続く老舗で、母国に電話する移民コミュニティを主な客層にしています。プリペイドのほか、特定の国への通話が月額固定で使い放題になるプランもあります。

強みは使い放題プランです。毎週何度もインドやメキシコに電話するなら、月額固定のプランのほうが、分単位で払うより安くなることがあります。通話は「ローカルアクセス番号」経由でつなぐため、データ通信ではなくキャリアの通話分数を使います。WiFiが不安定なときには便利ですが、通話履歴にはローカル番号として残ります。

メリット

  • 業界最安水準の分単位料金
  • ヘビーユーザー向けの国別使い放題プラン
  • 通常の電話回線で通話可能(データ通信不要)
  • 2006年から運営している実績

デメリット

  • ローカルアクセス番号の仕組みが最初はわかりにくい
  • アプリのデザインがやや古い

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4

Viber Out

向いている人:Viberをすでに使っていて、たまに固定電話にもかけたい方

Viberは世界中で使われているメッセージアプリで、有料機能のViber Outを使うと実際の電話番号に発信できます。家族との無料メッセージにViberを使っているなら、Viber Outを足すだけで済み、別の通話アプリを入れる必要はありません。

頻繁に電話する人向けに、特定の国への通話が月額数ドルで使い放題になるサブスクリプションバンドルもあります。通話画面はViber本体に入っているので、アプリを切り替える必要はありません。

メリット

  • すでに使っているかもしれないViberに組み込み済み
  • 頻繁に電話する人向けのサブスクリプションバンドル
  • 料金は発信する国によって異なる
  • Viber同士の無料通話も含まれている

デメリット

  • 利用規約では、6か月間購入がないと残高が凍結される
  • イギリスやヨーロッパ向け料金は競合より高め
  • メインアプリがスタンプ、ストーリーズ、広告で肥大化している

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5

Talk360

向いている人:世界各地からアフリカや南アジアに電話する方

Talk360はアムステルダム近郊に拠点を置くオランダの企業で、アフリカや南アジアへの通話に力を入れています。料金は、アカウントを登録した国によって変わります。

ほとんどの国から利用できます。SIMカードやローカル番号はいらず、WiFiかデータ通信、アカウントのクレジット、相手の電話番号があればダイヤルできます。相手がアプリやスマートフォンを持っている必要もありません。

メリット

  • アフリカ・南アジアルートに強いカバレッジ
  • ほとんどの国から利用可能
  • サブスクリプション不要
  • 相手にアプリは不要

デメリット

  • 欧米(イギリス、アメリカ)向けの料金は最安ではない
  • ユーザーベースが小さく、レビュー数が少ない
  • 12か月間、発信も購入もしないと残高が失効する

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6

Boss Revolution

向いている人:アメリカからラテンアメリカへ頻繁に電話する方

Boss Revolutionはプリペイドカード会社として始まり、のちにアプリに移行しました。アメリカから、特にラテンアメリカへの通話に力を入れています。全米の実店舗で現金チャージができるので、クレジットカードを持っていない人や使いたくない人には助かります。

通話するとリワードポイントが貯まり、無料通話分に交換できます。主要ルートの通話品質はおおむね良好ですが、一部の国の地方への通話は不安定なこともあります。

メリット

  • ラテンアメリカ・カリブ海地域への格安料金
  • 全米の実店舗で現金チャージ可能
  • 頻繁に利用する人向けのリワードプログラム

デメリット

  • 古いAndroid端末だとアプリの動作が遅い場合がある
  • 主にアメリカからの発信市場に特化している

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7

Yolla

向いている人:電話する回数は少ないが、出来のいいAndroidアプリを使いたい方

Yollaは小さな会社ですが、Androidアプリの出来はよく、動作も軽快です。ダイヤルする前に残高と通話できるおおよその時間が表示されるので、思わぬ出費を防げます。

弱点は規模の小ささです。ユーザーが少ないのでレビューも少なく、ネットワークが試されてきた量も大手には及びません。大手ほどルーティングの冗長性がないため、接続の難しいルートでは通話品質にばらつきが出ることがあります。主要な通話先にたまに電話する程度なら問題なく使えます。

メリット

  • 洗練された使いやすいAndroidアプリ
  • ダイヤル前に推定通話時間を表示
  • 発信者番号に自分の本番号が表示される

デメリット

  • 小規模な会社でネットワークの冗長性が低い
  • ビジネス機能が限定的

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WhatsAppやTelegramを入れていない理由

メッセージアプリは用途が違います。WhatsApp、Telegram、Signalなどで通話できるのは、同じアプリを使っている人同士です。お互いがスマートフォンとデータ通信を持っているなら、それで十分です。

ただ、ロンドンの会社の固定電話や、ラゴスの家族の携帯電話、マニラの実家の電話にかけるとなると、メッセージアプリでは無理です。この記事のアプリは電話網につながるので、どの国のどの番号にも発信できます。

Androidで通話品質を上げるコツ

設定を少し変えるだけで、通話品質ははっきり変わります。

  • できれば5GHz帯のWiFiを使う。2.4GHz帯は混雑しやすく、ジッター(遅延のゆらぎ)や音声の途切れが起きがちです。ルーターが両方に対応しているなら、通話のときは5GHzにつないでください。
  • 通話アプリのバッテリー最適化を切る。Androidはバッテリーを節約するため、バックグラウンドのアプリを容赦なく止めます。設定 > バッテリー > アプリを選択 >「最適化しない」にしておけば、通話中にアプリが止められることはありません。
  • 通話中はほかのアプリを閉じる。動画のストリーミングや大きなダウンロード、一部のSNSアプリは帯域を取り合います。発信前に閉じておいてください。
  • モバイルデータでも試す。最近の4Gや5G回線は、混雑した公衆WiFiより安定していることがあります。ホテルのWiFiが不安定なら、モバイルデータに切り替えたほうが音声が安定するかもしれません。

結局どのアプリを選ぶか

通話先と、どのくらいの頻度でかけるかで決まります。

  • アメリカ在住で、たまに電話する:Google Voice。無料の番号が使え、料金も安めです。
  • 毎週同じ国に電話する:Rebtelの使い放題プランがいちばん得です。
  • 元Skypeユーザーで、Skypeに近いものを探している:CallSkyの仕組みがいちばん近いです。プリペイドクレジットで、サブスクリプションも有効期限もなく、Android・iOS・Webで同じアプリを使えます。
  • Viberをすでに使っている:別のアプリを入れるより、Viber Outを足すほうが早いです。
  • アフリカに定期的に電話する:このルートにいちばん強いのはTalk360です。
  • アメリカからラテンアメリカに電話する:Boss Revolution。米国内の店舗で現金チャージができます。

迷ったら、少額のクレジット($2〜5)を買って試してください。ほとんどのアプリはそれで試せます。上の料金表で、いちばんよく電話する国が安いアプリから始めるのが近道です。

Android以外も含めてWiFi通話アプリを比べたい場合は、Wi-Fi通話アプリの選び方をご覧ください。


CallSkyは当社の製品です。有効期限のない従量課金クレジットで180か国以上に発信でき、サブスクリプションは不要です。Android、iOS、Webに対応していて、Android版はGoogle Playからダウンロードできます。